御朱印帳袋

工房の手仕事 – 素材の魅力を100%引き出すアップサイクル

先日の御朱印巡りに引き続き、今回も御朱印をテーマにして作品をご紹介します。
御朱印帳袋に関わらず、着物や帯のアップサイクルでは、素材の魅力を最大限に引き出せるように心がけています。
それは、生地を無駄なく使うことだけではなく、素材感や色の組み合わせ、柄どりなど全てを含みます。結果として、世界でたった一つのアップサイクル作品に生まれ変わります。お手に取っていただいた方には、ぜひ、作品一つひとつの細部もご覧いただきたいなと思います。

今回制作した御朱印帳袋は、竹藪から飛び出す虎がモチーフなのですが、水墨画のような美しい柄をなんとか御朱印帳袋にも取り入れられないかと試行錯誤しました。ハンドバッグなどでは、蓋はその作品の印象を決める顔となりますので、慎重に考えます。小物入れなどの小さな作品は、使用する素材の大きさや柄も制限が出てきますので、工夫が必要になります。


竹藪 虎

躍動感のある虎のイメージをそのままに・・・と思い、思い切って蓋の裏地に虎を配置しました。外からは見えませんが、開けるたびに、虎が勢いよく飛びかかってくるような感覚を味わっていただけると思います。

表地には、大島紬秋名バラ柄の着物を使っています。光沢があり、手触りも滑らかです。動的な印象の裏地とは真逆の落ち着いた外見も、この御朱印帳袋の魅力になったと思います。

気に入った御朱印帳袋がまだ見つけられない・・・という方は、ぜひHimizuyaをのぞいてみてください。