着物 紅型友禅柄

工房の手仕事 – 十三詣り・参り(じゅうさんまいり)の着物

暑かった夏が突然終わってしまい、気がつけば中秋の名月も過ぎてしまいました。皆さんも、満月を見れましたか?今年もあと3ヶ月となり、作品の制作にもそろそろ追い込みをかけようかと思うこの頃です。

さて、今日は可愛らしい子供の着物をご紹介します。
昭和の時代の十三詣り(数え歳13歳でおこなうお祝い)で着用された着物です。初めて大人の寸法(本裁ち)の晴れ着を準備して神社に参拝したのでしょう。
「本裁ち四つ身」という仕立て方だそうです。大人の着物の裁ち方で、肩上げを必ずするのだそうです。「肩上げは子供が成長する」という意味も含まれており、健やかな成長を願った祈りなのでしょうね。

町屋のお嬢様の年中行事やお稽古事に使われたと思われる紅型染めの着物です。

先人から受け取った幾多の宝物を後世にバトンタッチしていく手立てを考えながら心を込めて一つ一つ丁寧に作業を進めています。

伝統的な花鳥風月や花づくしが華やかに描かれた古典的な模様の紅型染め小紋から‥・さてどんなものを製作しましょうか?ワクワクします!