今年の冬は、厳しい寒さが続いていますね。「最強寒波」とニュースで見るたびに、なんだか身構えてしまいます。そんな寒い日々ではありますが、夜になり、はらはらと舞い落ちる雪景色を眺めていると、降る雪の灯りが暗闇で青みがかった光を放っているように見えます。
そんな中、工房で先日から「解く」作業を進めていたところ、この季節にぴったりの雪文様の着物を見つけました。昭和中期頃の江戸小紋の着物がまさに、窓から見える雪景色そのものです!!
早速、作業に取り掛かりました。暗闇で青く光る雪景色を、そのまま作品として表現しました。
– 01- 信玄袋・合切袋
男女問わず、ちょっとしたお散歩やお出かけに財布やスマホを入れたり、バッグインバッグとしても和・洋装問わずにお使いいただけます。Himizuyaでは好評いただいている作品です。(他の作品は、ギャラリーをご覧ください)
– 02 – 数寄屋袋
江戸小紋には「鮫(さめ)」「行儀(ぎょうぎ)」「通し(とおし)」「縞(しま)」「大小あられ」と五役あるそうです。
自然現象の一コマをとらえて意匠化し、着物に染めてきた日本人ならではの感性の豊かさに改めて感動させられました。モダンで粋な色と雪文様の組み合わせで、深々と降る雪の日の静寂を感じて頂けると思います。