縮緬巾着

工房の手仕事 – 色褪せない夏の100年縮緬

毎日、例年にない暑さが続いていますね。Himizuyaは今年も夏の虫干し作業を行い、思いもかけない100年ほど前の縮緬着物地を見つけました。古典的な花のモチーフの発色がとても美しく、100年経った今でも全く古さを感じさせません。大正時代に作られたと思いますが、大きな大胆な柄行は、ずっと見ていても飽きません。

色鮮やかな縮緬の着物地です。今回は、右の花柄の縮緬から巾着袋二つと、数寄屋袋二つを作りました。他にも、ショップでは数珠袋を販売しています。

縮緬着物地
縮緬巾着

巾着袋

紫系の古典花柄紋様の縮緬2種類ですが、発色がとても良くその時代の高度な捺染技術を感じられます。柄の違いが、わかるでしょうか?!

数寄屋袋

数寄屋袋

Himizuya定番の数寄屋袋も可愛らしさ満開です。並べてみると、華やかさが倍増します。

今では手にする事ができないと思われる生地なのでしょうが、丁寧に保存されていて状態がとても良いことに感動しました。
勿論、作品制作にあたって補強をどの様にどの程度すればいいのかが課題になってきます。
「きっとその時代の流行が反映されているものだろう」と思うと、はてさてどんな作品を制作しようか、そして、今の時代にどう繋げていったらいいのかと・・・・わくわくします。