着物は和柄・・・と思っていますか?もちろん多くはそうですが、西洋の柄を模した、ちょっと雰囲気の違う着物もあります。新潟県の十日町を産地として、昭和のごく短期間のみ生産されていたのが、このマジョリカお召しです。スペインのマジョリカ島の特産品であるマジョリカ陶器をイメージして織られたお召は、花や鳥などの独特な模様が、西洋風の異国情緒を感じさせます。
こちらは普段作っている数寄屋袋と比べて若干小さめのサイズになります。ベージュ系の表地に合わせて、裏地は黄色にしました。当時の人たちは、訪れたことのないマジョルカ島を、着物に袖を通しながら想像していたのでしょうか?
十日町マジョリカお召黒の数寄屋袋です。表地は薔薇が真ん中にくるように工夫しています。裏地は花模様があります。
こちらは、縁起が良いとされる、雲と七宝柄をあしらった十日町マジョリカお召黒の数寄屋袋です。
コロナ禍で、海外旅行もしばらくは行けそうにないですよね。希少なマジョリカお召のノスタルジックな雰囲気を、ぜひ日常で纏ってみてはいかがでしょう?