日ごとに春の気配が深まり、草木の息吹を感じるこの頃となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
久しぶりのブログ更新となりましたが・・・本日は、大正末期から昭和初期の丸帯を使ったアップサイクルの利休バッグをご紹介します。時間をかけて試行錯誤を重ねてきた結果、とても納得のいく仕上がりになりました。ぜひみなさまにもお手に取っていただきたいと思います!
さて、こちらの丸帯は、「ハレの日」に着用されていたと思われる、デザインがとても時代を感じさせる逸品です。時代を超えて受け継がれてきた織りの美しさが見た目にも感じられます。丸帯が着用されたその日の華やかな記憶が、ずっと宿っているような感じさえします。この年代物の帯をアップサイクルで現代に甦らせようと思い、早速取り組んでみました。いかがでしょうか・・・時代がそっと息を吹き返したような、そんな雰囲気を感ていただけると嬉しいです。

年代物の帯地ならではの、落ち着いた色合いに合うように、持ち手の色などをまとめました。特に帯地の柄の出方には、こだわっています。長生きや生命力の象徴である鶴が羽ばたく姿を最大限に取り入れるように細心の注意を払いながら制作しました。
ご覧の通り、こちらの丸帯は、松・梅・鶴をあしらった縁起の良い衣装で長寿や繁栄を願う意味が込められています。
羽を大きく広げた鶴の姿が印象的で、上品さが際立っています。また、時代を経た絹ならではの質感と、現代には無い色彩の奥行きも魅力です。この魅力を損なわないよう、一点一点丁寧に仕立てました。
アップサイクルで新しい形になっても、物語は続いていきます。時代と手仕事が重なり合うアップサイクルの良さを、ぜひ多くの方に感じていただきたいと思います。
