工房の手仕事 – 利休バッグの仕立てに取り組む!

今年の夏は災害級の暑さに見舞われて大変でしたね。毎日毎日猛暑が続き、いつになったら秋が訪れるのかと思って過ごしていました。そんな中、今週はまた大雨となりました。豪雨災害に遭われた能登の方々には心からお見舞い申し上げます。

さて、私事なのですが、長年お世話になっていたバッグ作りの恩師が引退されました。
「習うのではなく、見て覚える!」 「頭は、生きてるうちに使う!」などなど愛情あるお言葉をたくさん頂きました。
最近は、制作のために利用させていただいていた副資材品の店舗が閉店するなど・・・色々な変化が起きました。

そんな中、ずっと制作したいと思っていながらも、制作に足踏みしていた「利休バッグ」に取り組むことにし、早速、利休バッグ制作のワークショップに参加してきました。
利休バッグとは和装バッグの一番ポピュラーな形で、両側からあおり包んでポケット仕様になっているバッグです。

とにかくパーツや工程が多い!!!完成作品からは、とてもうかがうことができない手法や技術を、ワークショップで体験してきました。
私の師匠とは、全く違く制作方法にも色々と驚きました。学びを得るのは、新鮮で楽しいですね。

バッグの本体は大島紬の着物地を使い、ファスナー部分や持ち手を袋帯裏(薄緑)の共布生地を使用してます。

バッグの本体は単衣紬の着物地を使い、ファスナー部分や持ち手を袋帯裏(白)の共布生地を使用しました。ワークショップに参加して、色々なインスピレーションを得ることができました。

中央のファスナー部分は大きく開いて、両サイドのポケットには小物を収納できる優れモノバッグです。
見た目もすっきりとして、使い勝手がよいのですが、実は縫製はとても複雑です。

アイディアが浮かんでいるものの、まだ着手できず、保留しているもの多々あるのですが・・・・。
今までも素材、デザイン、サイズなど何度も試作を繰り返し制作していますが、皆様からご提案いただいたアドバイスなども取り入れながら、より満足いただけるアップサイクルの作品制作を作りたいと思います。