ご好評いただいているL字ファスナーの長財布を何点か制作してみました。色や素材を変えていくつか制作したものを一気にご紹介したいと思います。
使用感や、素材・デザイン・軽さ・使いやすさについてのお客様のお声や、市販品にはないものが欲しいというご要望にできる限りお応えしてしたいと思い、制作をしています。作品を手にしていただいたお一人お一人に喜んでいただくことが、クリエイターにとって一番の励みになります。
写真の通り、帯地、小紋、縮緬、錦紗縮緬、塩沢紬、大島紬、総絞りなど、いろいろな素材に挑戦していますが、やはり耐久性などを考えながら着物生地の補強に一番気を使って裏打ちの準備をします。実際に縫製作業にかかる時間よりも数倍の時間をかけて、慎重にそして丁寧に表生地となる着物地と接着芯の相性を確かめながら十種類以上の接着芯を使用しています。
箪笥の中で、ずっと出番を待って大切に扱われてきた着物たちですが、今アップサイクルをして形を変えてみなさまに使っていただくことで、新しい価値を生み出せたらと思っています。
十年、二十年、百年もっと長い時間が過ぎたかもしれない遠い昔に思いを馳せながら、ここから遠い未来にも、何かしら伝えられたら嬉しいです。